感染学校~死のウイルス~
☆☆☆
体育館の中に残ったのはあたしと空音、祐矢先輩とアラタ先輩。
それと先生たちだけだった。
「結局残ったのは俺たちだけかよ……」
アラタ先輩がそう言い、歯を食いしばった。
「感染した死体があったんだ、逃げて当たり前だ」
祐矢先輩は相変わらず冷静な口調でそう言った。
「だったらなんでお前は逃げないんだよ」
「おそらく、その死体は感染していないからだ」
ハッキリと言い切った祐矢先輩。
森本先生はその言葉に何度も頷いた。
「そうね。ウイルスは1日から2日で発症する。みんなはもう4日も体育館の中で生活をしているもの」
「どうしてそれを言わなかったんですか?」
空音が少し声を荒げてそう言った。
「無理だよ。言ったところで全員を引き止める事は不可能だ」
祐矢先輩がそう言った。
そうかもしれない。
疑心暗鬼になって恐怖を抱き続けている生徒の精神状態は、もう極限状態だ。
そんな中見つかった死体。
これで体育館から逃げないという選択肢をする生徒は、あたしたちくらいなものだ。
体育館の中に残ったのはあたしと空音、祐矢先輩とアラタ先輩。
それと先生たちだけだった。
「結局残ったのは俺たちだけかよ……」
アラタ先輩がそう言い、歯を食いしばった。
「感染した死体があったんだ、逃げて当たり前だ」
祐矢先輩は相変わらず冷静な口調でそう言った。
「だったらなんでお前は逃げないんだよ」
「おそらく、その死体は感染していないからだ」
ハッキリと言い切った祐矢先輩。
森本先生はその言葉に何度も頷いた。
「そうね。ウイルスは1日から2日で発症する。みんなはもう4日も体育館の中で生活をしているもの」
「どうしてそれを言わなかったんですか?」
空音が少し声を荒げてそう言った。
「無理だよ。言ったところで全員を引き止める事は不可能だ」
祐矢先輩がそう言った。
そうかもしれない。
疑心暗鬼になって恐怖を抱き続けている生徒の精神状態は、もう極限状態だ。
そんな中見つかった死体。
これで体育館から逃げないという選択肢をする生徒は、あたしたちくらいなものだ。