感染学校~死のウイルス~
「あの子、D組の子だよね」
廊下を歩きながらあたしは言う。
「まだ気にしてるの?」
空音は貝殻のキーホルダーがついた白い財布を持って、そう言った。
「だって、今朝も真っ青な顔してたし……」
そう言いながらD組の前を通った時だった、急に教室内から騒がしい声が聞こえてきてあたしと空音は立ち止まった。
昼時ということでドアは開け放たれている。
そこから中を覗いてみると、何人もの生徒たちが教室の窓へと集まっているのが見えた。
「なにしてるんだろ?」
あたしは首を傾げる。
「外に面白いものでもあるのかな?」
空音がそう言ったとき、窓の上部に手をかける生徒の姿が見えた。
「おい、本気かよ!?」
「やめてよ、危ないじゃん!」
「誰か止めて!!」
D組の生徒たちがそんな声を上げている。
ただ事ではなさそうだ。
あたしと空音が茫然としてその場に立ち尽くしていると、窓に手をかけていた生徒が、窓枠に足をかけて立ち上がるのが見えた。
「ねぇ、嘘でしょ」
あたしは思わずそう呟いていた。
廊下を歩きながらあたしは言う。
「まだ気にしてるの?」
空音は貝殻のキーホルダーがついた白い財布を持って、そう言った。
「だって、今朝も真っ青な顔してたし……」
そう言いながらD組の前を通った時だった、急に教室内から騒がしい声が聞こえてきてあたしと空音は立ち止まった。
昼時ということでドアは開け放たれている。
そこから中を覗いてみると、何人もの生徒たちが教室の窓へと集まっているのが見えた。
「なにしてるんだろ?」
あたしは首を傾げる。
「外に面白いものでもあるのかな?」
空音がそう言ったとき、窓の上部に手をかける生徒の姿が見えた。
「おい、本気かよ!?」
「やめてよ、危ないじゃん!」
「誰か止めて!!」
D組の生徒たちがそんな声を上げている。
ただ事ではなさそうだ。
あたしと空音が茫然としてその場に立ち尽くしていると、窓に手をかけていた生徒が、窓枠に足をかけて立ち上がるのが見えた。
「ねぇ、嘘でしょ」
あたしは思わずそう呟いていた。