感染学校~死のウイルス~
☆☆☆
音楽室の扉は分厚くて重い。
体育館よりも頑丈そうなそれを開けると、大きな教室が現れた。
放課後は吹奏楽部が使う部室になるので、今は机が一番後ろに積まれている状態だった。
生徒たちが部活で使っていたとみられる楽器があちこちに散らばっていて、今にも演奏が始まりそうだ。
しかし、想像通りこの部屋の窓もシャッターが閉められていた。
突然下りてきたシャッターに混乱し、生徒たちが逃げていく様子が目に浮かんでくるようだった。
ティンパニーのスティックは床に落ち、シンバルは窓際と部屋の中央にそれぞれ落ちている。
「誰もいないな……」
アラタ先輩がそう呟いた。
だけど、音楽室の準備室は体育館よりも広い。
楽器を置いておくスペースは教室1つ分の大きさがあった。
「中を確認してみよう」
教卓の横の扉を開けると、そこが準備室になっているようだ。
辻本先生が少し体勢低くしてとってに手をかけた。
あたしはバッドを握りしめる。
音楽室の扉は分厚くて重い。
体育館よりも頑丈そうなそれを開けると、大きな教室が現れた。
放課後は吹奏楽部が使う部室になるので、今は机が一番後ろに積まれている状態だった。
生徒たちが部活で使っていたとみられる楽器があちこちに散らばっていて、今にも演奏が始まりそうだ。
しかし、想像通りこの部屋の窓もシャッターが閉められていた。
突然下りてきたシャッターに混乱し、生徒たちが逃げていく様子が目に浮かんでくるようだった。
ティンパニーのスティックは床に落ち、シンバルは窓際と部屋の中央にそれぞれ落ちている。
「誰もいないな……」
アラタ先輩がそう呟いた。
だけど、音楽室の準備室は体育館よりも広い。
楽器を置いておくスペースは教室1つ分の大きさがあった。
「中を確認してみよう」
教卓の横の扉を開けると、そこが準備室になっているようだ。
辻本先生が少し体勢低くしてとってに手をかけた。
あたしはバッドを握りしめる。