感染学校~死のウイルス~
これから部活という時に起きた事件だ。


咄嗟に逃げようとしても、ここから生徒玄関まではかなりの距離がある。


シャッターが下りはじめてから逃げたのではきっと遅いだろう。


「落ち着いたら、探してみるか」


辻本先生がそう言った。


20から30人の生徒がまだ校内にいるかもしれない。


その可能性をみすみす捨てることはできなかった。


「そうしましょう」


あたしはそう言い、ほほ笑んだのだった。
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