感染学校~死のウイルス~
☆☆☆
あめ玉で昼ご飯を終えたあたしたちは、音楽室を調べて回っていた。
シャッターを開けるには相変わらず暗証番号が必要なようだし、外へ連絡を取る道具も見当たらない。
ためしにみんなで楽器を使って大きな音を立てて見たけれど、外からは何の反応も返ってこなかった。
元々防音にもなっているし、やはりそう簡単にはいかないようだ。
辻本先生は言っていた通り食料を取りに一旦体育館へと戻っていた。
あの生徒がどうなっているか気になるけれど、大人数で行けば相手を刺激してしまうと考えて辻本先生は、1人で行ってしまった。
「ダメだね」
何度かあてずっぽうで暗証番号を入力していた空音がそう言い、ため息を吐き出した。
「仕方ないよ。そんな簡単には開かないように校長だって相当考えて決めてるはずだから」
あたしはそう言い、空音の背中を叩いた。
その時だった、ドタドタと大きな足音が聞こえて来たかと思うと、青ざめた顔をした辻本先生が大股で音楽室へと入って来た。
その手には食料が入った段ボールが抱えられている。
「辻本先生!」
あたしはそう言い、先生にかけよる。
しかし先生は息を切らして何も言わない。
「辻本先生何かあったんですか?」
森本先生が心配そうな表情を浮かべてそう聞いた。
あめ玉で昼ご飯を終えたあたしたちは、音楽室を調べて回っていた。
シャッターを開けるには相変わらず暗証番号が必要なようだし、外へ連絡を取る道具も見当たらない。
ためしにみんなで楽器を使って大きな音を立てて見たけれど、外からは何の反応も返ってこなかった。
元々防音にもなっているし、やはりそう簡単にはいかないようだ。
辻本先生は言っていた通り食料を取りに一旦体育館へと戻っていた。
あの生徒がどうなっているか気になるけれど、大人数で行けば相手を刺激してしまうと考えて辻本先生は、1人で行ってしまった。
「ダメだね」
何度かあてずっぽうで暗証番号を入力していた空音がそう言い、ため息を吐き出した。
「仕方ないよ。そんな簡単には開かないように校長だって相当考えて決めてるはずだから」
あたしはそう言い、空音の背中を叩いた。
その時だった、ドタドタと大きな足音が聞こえて来たかと思うと、青ざめた顔をした辻本先生が大股で音楽室へと入って来た。
その手には食料が入った段ボールが抱えられている。
「辻本先生!」
あたしはそう言い、先生にかけよる。
しかし先生は息を切らして何も言わない。
「辻本先生何かあったんですか?」
森本先生が心配そうな表情を浮かべてそう聞いた。