感染学校~死のウイルス~
「俺も便所」
そう言うと、ドアを開けて外へ出て行く。
途端に開けたドアの向こう側から笑い声が聞こえてきて、あたしは上半身を起こした。
外へ出たばかりの祐矢先輩が後ずさりをして音楽室へと戻って来る。
「なに?」
咄嗟に身構えて、横に置いていたバッドを握りしめた。
先生たちがあたしと空音を守るように前に出る。
「おい、なんだよお前! なにしたんだ!!」
ドアの向こうの人物に祐矢先輩がそんな言葉をかける。
しかし向こう側からは高らかな笑い声しか聞こえて来なかった。
感染者だろうか?
それにしては今までとは全然違う感じがする。
少なくてもこんなふうに高らかに笑っている人なんていなかった。
笑い声に押されるようにして後ずさりをしていた祐矢先輩が、体のバランスを崩してしりもりを付いた。
その向こうに立っていたのは……アラタ先輩だ。
アラタ先輩は大きな笑い声を上げながら、焦点のあっていない目でフラフラと音楽室へ入って来る。
「なに……あれ」
空音が眉をよせてそう呟いた。
そう言うと、ドアを開けて外へ出て行く。
途端に開けたドアの向こう側から笑い声が聞こえてきて、あたしは上半身を起こした。
外へ出たばかりの祐矢先輩が後ずさりをして音楽室へと戻って来る。
「なに?」
咄嗟に身構えて、横に置いていたバッドを握りしめた。
先生たちがあたしと空音を守るように前に出る。
「おい、なんだよお前! なにしたんだ!!」
ドアの向こうの人物に祐矢先輩がそんな言葉をかける。
しかし向こう側からは高らかな笑い声しか聞こえて来なかった。
感染者だろうか?
それにしては今までとは全然違う感じがする。
少なくてもこんなふうに高らかに笑っている人なんていなかった。
笑い声に押されるようにして後ずさりをしていた祐矢先輩が、体のバランスを崩してしりもりを付いた。
その向こうに立っていたのは……アラタ先輩だ。
アラタ先輩は大きな笑い声を上げながら、焦点のあっていない目でフラフラと音楽室へ入って来る。
「なに……あれ」
空音が眉をよせてそう呟いた。