感染学校~死のウイルス~
そうとわかると、途端に体から力が抜けていき、あたしは空音の隣に膝をついた。


「なんで……祐矢先輩まで……」


空音が呟く。


そう、その集団自殺の中には、祐矢先輩の死体も一緒に混ざっていたのだ。


ついさっき、ほんの数分前に椅子から足を離したのだろう。


祐矢先輩の体だけ微かに揺れて、ロープがきしんでいたのだった……。
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