感染学校~死のウイルス~
「ちょっと覗いてみようか」
体調が悪い生徒やけがをした生徒が休んでいる保健室を覗くなんて悪趣味だ。
そう思うけれど、中から聞こえてくる声にあたしも好奇心を持っていた。
空音が音を立てないよう、こっそりとドアを開く。
その隙間から覗き込むと、保険の先生の姿が見えた。
30代前半でスタイルが良くて、男子生徒なら必ず1度は恋に落ちる。
そんな典型的な先生。
森本真央(モリモト マオ)先生だ。
あたしの知っている森本先生は妖艶だけどサバサバしていて、女子からは相談相手として信頼のある先生だ。
いつも笑顔で明るくてとても生徒思いの先生の事を、あたしも大好きだった。
そんな森本先生が保健室の中を走り回り、困ったように眉を下げているのだ。
「先生どうしたんだろう?」
あたしがそう呟いた時、あのオサゲの女の子の姿が見えた。
女の子は椅子に座り、茫然とした様子で空中に視線を漂わせている。
それだけじゃない。
他にも5、6人の生徒たちが保健室の中にいたのだが、みんな顔色が悪く、まるで浮浪者のようにフラフラと歩き回っているのだ。
森本先生が座らせようとしたり、ベッドへ誘導しても、生徒たちにはなにも聞こえていないように見えた。
「なにこれ」
空音が顔をしかめてそう言った。
「こんな光景見たことない」
体調が悪い生徒やけがをした生徒が休んでいる保健室を覗くなんて悪趣味だ。
そう思うけれど、中から聞こえてくる声にあたしも好奇心を持っていた。
空音が音を立てないよう、こっそりとドアを開く。
その隙間から覗き込むと、保険の先生の姿が見えた。
30代前半でスタイルが良くて、男子生徒なら必ず1度は恋に落ちる。
そんな典型的な先生。
森本真央(モリモト マオ)先生だ。
あたしの知っている森本先生は妖艶だけどサバサバしていて、女子からは相談相手として信頼のある先生だ。
いつも笑顔で明るくてとても生徒思いの先生の事を、あたしも大好きだった。
そんな森本先生が保健室の中を走り回り、困ったように眉を下げているのだ。
「先生どうしたんだろう?」
あたしがそう呟いた時、あのオサゲの女の子の姿が見えた。
女の子は椅子に座り、茫然とした様子で空中に視線を漂わせている。
それだけじゃない。
他にも5、6人の生徒たちが保健室の中にいたのだが、みんな顔色が悪く、まるで浮浪者のようにフラフラと歩き回っているのだ。
森本先生が座らせようとしたり、ベッドへ誘導しても、生徒たちにはなにも聞こえていないように見えた。
「なにこれ」
空音が顔をしかめてそう言った。
「こんな光景見たことない」