感染学校～死のウイルス～
部屋の中で見た通り、今日はとてもいい天気だった。


学校への通いなれた道を歩いていると、不意に後ろから声をかけられた。


いつもそう、声をかけられるときは突然だ。


「愛莉（ｱｲﾘ）、おはよう！」


あたしの名前を呼んであたしの肩を叩いたのは、クラスメートの塩田空音（ｼｵﾀﾞ　ｿﾗﾈ）だった。


空音は杉崎高校1年Ｂ組の中であたし、中山愛莉（ﾅｶﾔﾏ　ｱｲﾘ）と一番仲が良い。


「おはよう空音」


空音はポニーテールを揺らしながらあたしの隣を歩き始めた。


万年ショートカットのあたしはその髪の長さが羨ましいと感じた。


だけど、あたしは中学時代からバレー部に所属しているのでなかなか伸ばす事ができないのだ。


何度かロングヘアーにしようと試みたが、試合で汗だくになっている時に髪の毛がへばりつくとどうしても集中できなくて、結局切ってしまうのだ。


「今朝の連絡網、驚いたよね」


真剣な表情で空音にそう言われ、あたしは「連絡網？」と、聞き返した。


「そうだよ。愛莉、知らないの？」


空音は驚いたように目を見開いてそう聞いて来た。
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