感染学校~死のウイルス~
☆☆☆
1階まで下りて行くと、視線は自然と保健室のある方向へと向く。
あの後森本先生は大丈夫だったのかな?
「気になる?」
空音が声をかけてくる。
「ちょっとね。今日の放課後は辻本先生が来なくて、勝手に解散だったでしょ? 大丈夫かどうか聞くつもりだったのにそれもできなかったし」
あたしは放課後を思い出しながらそう言った。
今日の放課後は少しいつもと違っていた。
6時限目の授業が終わり、掃除をして、ホームルームをして終了。
という流れがいつも通りなのだが、今日は6時限目が終わって掃除が終わっても辻本先生は教室に来なかった。
代わりに「放課後になりました。生徒は速やかに帰宅してください」という校内放送が流れたのだ。
この高校に通い始めてそんな校内放送が流れたのは初めての事だった。
みんな一瞬混乱したけれど、帰ってもいいなら帰るしかない。
そしてあたしと空音は、今ここにいた。
1階まで下りて行くと、視線は自然と保健室のある方向へと向く。
あの後森本先生は大丈夫だったのかな?
「気になる?」
空音が声をかけてくる。
「ちょっとね。今日の放課後は辻本先生が来なくて、勝手に解散だったでしょ? 大丈夫かどうか聞くつもりだったのにそれもできなかったし」
あたしは放課後を思い出しながらそう言った。
今日の放課後は少しいつもと違っていた。
6時限目の授業が終わり、掃除をして、ホームルームをして終了。
という流れがいつも通りなのだが、今日は6時限目が終わって掃除が終わっても辻本先生は教室に来なかった。
代わりに「放課後になりました。生徒は速やかに帰宅してください」という校内放送が流れたのだ。
この高校に通い始めてそんな校内放送が流れたのは初めての事だった。
みんな一瞬混乱したけれど、帰ってもいいなら帰るしかない。
そしてあたしと空音は、今ここにいた。