感染学校~死のウイルス~
まさか、もうみんな感染しちゃったとか発症した生徒に殺されてしまったなんてこと、ないよね?


不安が胸をよぎる。


「大丈夫だ。きっとどこか安全な場所を見つけて非難しているんだ」


辻本先生が明るい口調でそう言った。


学校全体な危険な中、安全な場所なんてない。


そう思ったが、不安を煽るだけなので黙っていた。


そしてD組。


ドアを開けた瞬間、辻本先生が立ち止まった。


「先生?」


後ろから声をかけた瞬間辻本先生が「大丈夫か!?」と、声をあげながら教室内へと走って行った。


開け放たれたドアから教室内を見ると、顔色の悪い生徒たちがその場に倒れているのが見えた。


10人ほどいるがみんな真っ青だ。


「大丈夫!?」


あたしと空音も顔も見たことのない生徒に駆け寄った。


全員がD組の生徒というわけでもなさそうだ。


ネームを見ていれば3年生の先輩も混ざっていることがわかった。
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