感染学校~死のウイルス~
その時、準備室からまだ何か運び出している男子生徒がいることに気が付いた。
その手には大きな段ボールや、毛布などが持たれている。
あれが災害時用の道具なんだろう。
段ボールを持っている生徒は顔を真っ赤にして、どうにか足を前に動かしている。
相当重たいようで、あたしは慌てて駆け寄った。
「大丈夫?」
そう声をかけながら段ボールの片方を持った。
それだけでもずっしりと重たい。
段ボールは跳び箱の一番下と同じほどの大きさがあり、その中にぎっしり詰め込まれているようだ。
準備室へ視線を向けると、そんな段ボールがまだまだ積まれていることがわかった。
どうにか辻本先生のところまで移動してきて、あたしは大きく息を吐き出した。
「大丈夫? 中身はなに?」
空音がそう聞きながら段ボールの蓋を開ける。
中は飲料と缶詰などの食料が詰め込まれていた。
「すごいね。これだけの量があれば十分だよ」
あたしは思わずそう言い、すぐに口を閉じた。
いつまでここにいるのかわからないのに十分だなんて、誰にも言えない事だった。
だけど食料を確認した生徒たちはホッとしたように口元を緩めた。
その手には大きな段ボールや、毛布などが持たれている。
あれが災害時用の道具なんだろう。
段ボールを持っている生徒は顔を真っ赤にして、どうにか足を前に動かしている。
相当重たいようで、あたしは慌てて駆け寄った。
「大丈夫?」
そう声をかけながら段ボールの片方を持った。
それだけでもずっしりと重たい。
段ボールは跳び箱の一番下と同じほどの大きさがあり、その中にぎっしり詰め込まれているようだ。
準備室へ視線を向けると、そんな段ボールがまだまだ積まれていることがわかった。
どうにか辻本先生のところまで移動してきて、あたしは大きく息を吐き出した。
「大丈夫? 中身はなに?」
空音がそう聞きながら段ボールの蓋を開ける。
中は飲料と缶詰などの食料が詰め込まれていた。
「すごいね。これだけの量があれば十分だよ」
あたしは思わずそう言い、すぐに口を閉じた。
いつまでここにいるのかわからないのに十分だなんて、誰にも言えない事だった。
だけど食料を確認した生徒たちはホッとしたように口元を緩めた。