感染学校~死のウイルス~
この状況では学年も年齢も関係なさそうだけれど、普段からの先輩後輩という構図はなかなか抜けきらない。


そんな自分が面白くて、少しだけ笑ってしまった。


「できたら仲良くなろうよ。こんな所で1人ぼっちなんてあたしには無理だよ」


友菜ちゃんがそう言い、あたしと空音の手を握りしめて来た。


その表情は不安に満ちている。


あたしも友菜ちゃんと同じ気持ちだった。


「もちろん」


あたしと空音はそう言い、大きく頷いたのだった。
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