オレの学園生活は大変です!




夜の22時半ぐらいのこと。




ここのバーは昼過ぎから22時までお店が開いていて、オレは18時から23時まで働かせてもらっている。




この時間は店を閉店していて、オレときょうちゃんだけで、明日のビールをつんだりと前準備をしておくんだ。




オレは接客などはせず、裏方や力仕事だけをさせてもらってる。




接客とかそういうの苦手だから…




いつものように作業をしていたらお店のベルがカランコロンッ…と鳴った。




これはドアが開いた合図。つまり、お客さんが来た印だ。




「んっ?誰か来たなー誰だ?」




そう言いオレはドアの方に目線を向けると、そこには黒いスーツをビシッと着こなした背の高いカッコイイ男性が立っていた。




その人物を見て、驚きのあまり固まってしまった、オレ。




その人物は整っている口元をフッと歪ませてオレの頭をわしゃわしゃと撫でた。




――――…あぁ、温かい。




オレは、この温かい手を知っている――




「…夜鷹さんっ!!」
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