飛べない翼
どうせ皆、傷付けるだけなんだから。


だから先生も早く。


早く、居なくなって……。


「……馬鹿が……」


「え……?」


その声は、紛れもなく先生の声で。


なのに、先生の言葉とは思えなくて……。


私は思わず顔をあげて、先生を見上げた。
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