愛し、愛されたのは優しい死神でした。

「体調が落ち着いたのも良かったですが…貴方が笑えるようになって安心しました」

膝の上で眠るティナを撫でながら彼は呟いた。

『……ぇ?』

「取り乱した貴方は…正気を失ってましたからね?」

―初めて会ったあの日―

最近の事だけど…思い返すと凄く昔な感じがする。

律さん達が姿を消した後も連れてってよって泣いてたっけ―。
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