愛し、愛されたのは優しい死神でした。
訪問者
孤独な朝。
―チュンチュン―
小鳥のさえずりが聴こえる…
『…もう朝なんだ…』
頭がぼうっとする…昨日一杯泣いたからかな…?
若干頭も痛いし。
『…10時…?!!寝過ぎちゃった……。』
余りの自分のぐーたらさに気を重くしながら、薄ピンク色のカーテンを開けると気持ちとは裏腹に、天気は憎い程快晴だ。
『………』
カーテンを開けて朝日を浴びたら何かしら行動するのが普通なんだろうけど私の体は動こうとしない…。