愛し、愛されたのは優しい死神でした。

「むぅ……ルナ~~…」

『な,泣きそうな顔してもダメ!あと半分だよ?』

でももしこの二人が居なかったら私は今も嘆いてばかりの生活だっただろう…。

常に体の何処かに力が入って息をするのも苦しくて…孤独を恐れ、誰とも会話を交わす事も無い無音の日々だった。

…でもあの日から変わった。

律さんに助けてもらったあの日から―。

「ルナ!さっきから兄貴ばっか見て…何なの?!」

『ぇ?!そんな事無いよ!…飲み物のお代わりとか…その…』

二人が私を助けてくれたのが凄く嬉しくて―。

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