愛し、愛されたのは優しい死神でした。
『…あの…毎日一緒にご飯食べてくれてありがとうございます』
気が付けばこう口走っていた。居候って聞いた時は必要な時だけ姿を見せるものだと思ってたけど、そうじゃなくて常に近くに居てくれて
…本当の家族みたいに接してくれて…嬉しいと思っていたからお礼が言いたかった。
「私達の方こそ、ありがとうございますですよ。」
『え?』
「死神と食事やら生活をするのは気味が悪いと思われていたらどうしようかと岳と話してたんです」
『そんな事ないです!…私はずっと1人だったから…一緒に居てくれて嬉しいんです。
話し相手も居なかったから…』
「………」