愛し、愛されたのは優しい死神でした。

『今は…律さん達が居てくれるから寂しくないです。…だから…その…私が居なくなるまでの間,宜しくお願いします…!』

「フッ,喜んで♪…それにルナさんの事は私が責任を持って守りお導き致しますよ―。」

微笑むと小さいウィンクを私に向けた。
残りのコーヒーに口を付けた後、何かに気付いた様に静かに席を立って窓辺に立って何やら見上げている。

「…今日は月が綺麗ですね」
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