愛し、愛されたのは優しい死神でした。

なんだか私もちょっとそわそわする…。

もしかして髪に触れられるのは嫌だったのかな?私が怒らせちゃったのかな―?

不安気に彼の背中を見詰めていると不意に声を掛けられたけど―。 それは気さくな会話ではなくて苛立ちが見え隠れするものだった。

「…今日は私が洗い物をしますから、ルナさんは先に休んでください。」

『……お願いします。』

いつもなら二人で洗い物をするのに今日は遠回しに避けられた気がしてならなかった。
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