愛し、愛されたのは優しい死神でした。
不意に眠くなって一瞬目を瞑るとあの光景が蘇って身震いを隠せない。
思わず両腕を抱えて体を小さく丸めると、律さんが口を開いた。
「ハーブティーを淹れましょうか。体も温まるし…気持ちも落ち着きますよ?」
律さんには何でも分かっちゃうのかな…?それとも私が分かりやすいのかな?
『…飲みたいです…♪』
「それじゃ少し待ってて下さいね。直ぐに戻ってきますから」
『はい…』