愛し、愛されたのは優しい死神でした。

「…謝るのは私の方ですよ」

―カチャ…ン

カップをテーブルに置き、項垂れるように前屈みになると溜め息混じりに口を開く。

「…ルナさんを守ると言っておいて敵を引き付ける様な真似をしてしまったんですから…最低ですよ」

律さんが反省する事無いのに…。

ただ私の勘違いで…勝手に悪い方に考えて、塞ぎこんで悪霊を呼び寄せて…律さんに迷惑をかけてしまった。
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