愛し、愛されたのは優しい死神でした。
目を閉じて月明かりを浴びてると段々と睡魔が襲ってきた。
…今なら…眠れ…そう…?
律さんを見るとまだ起きてる。…私だけ寝るのは悪いし、もうちょっと頑張ろう。
首を振って意識をはっきりさせて起きてようとするけど
―こつん…
限界だったのだろう、律さんの肩に頭が傾いてしまい結局そのまま眠ってしまった。
「…寝たか?」
『…スー…』
「…おやすみ、ルナ。怖い想いさせて…悪かった…」
―…チュッ…
額にキスを落とされたのを知らないまま―。