愛し、愛されたのは優しい死神でした。
律さんや岳ならそれ位理解してるだろうけど怖くて聞けない。
「どうしました?」
顔を上げると心配そうに見下ろす律さんだった。
『…あ…お腹空いたなって…☆アハハ…』
下手な言い訳に律さんは無言の圧力をかけてきたけど、慣れない作り笑顔で律さんに微笑み返した。
「…どうも納得出来ませんが…いいでしょう。」
渋々といった感じで溜め息混じりに納得すると私に背を向けた。
―この時間は私にとって貴重な時間。―