愛し、愛されたのは優しい死神でした。
タイムリミットを示す懐中時計の針が着々と時を刻んでいる。この針が動かなくなった時…全てを打ち明けなければならない。
「……ずっと黙ってるのも辛いよね。俺たまに気が狂いそうになるよ」
「…俺もだ。」
ひたすら天井を眺めて目を瞑ってはルナの顔が浮かびまた目を開けるの繰り返し。
「…はぁ…あ…」
一際大きく溜め息をつくとふざけた様子で近寄ってくる雰囲気を感じ取った。