愛し、愛されたのは優しい死神でした。
いつの間にこんな素敵なデザートを作っていたのか不思議に思う程とても綺麗な見た目にうっとり魅入ってしまう。
それと同時に誕生日をお祝いしてくれている現実を実感して胸が踊る。沢山の気持ちが溢れて何から話そうか行き急いでしまった。
『私…手作りのケーキなんて初めてですっ !…嬉しいっ…あの…ありがとう、律さん…!!本当にっ…!でも…どうして私の誕生日知ってるんですか?!』
律さんはどこかに一瞬目伏せすると得意気に微笑んだ。
「そりゃ俺だからな♪抜かりないんだよ♪…実はこのケーキ…まだ続きがあるんだ。もうちょい待ってな?」