愛し、愛されたのは優しい死神でした。

ふと目を閉じた時、なぜか体がフワッと浮くような感覚と柔らかい光に包まれる感覚を覚えた。

『…あれっ?』

目を開けると特に変化は無くて律さんが取り皿を持ってにこにこしている。

気のせい…?だったのかな?

「どうした?」

『いえ…なんでもないです…』

さっきの感覚は何だったのだろうか…?
律さんは何事も無かったかの様に私の顔を覗き込んでるし、何か起きた訳でもないみたい。

「や~~っと完食した~!!」

丁度この時、食事を終えた岳がこちらのテーブルに合流した。
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