愛し、愛されたのは優しい死神でした。
見るからに風邪引きそうな格好。…布団も何も掛けてない。さすがに女の子をこの格好で放置するのは気が引ける。
「風邪でも引いたら大変だ」
ルナをお姫様抱っこをして持ち上げると慎重にベッドへと運んだ。
「ちょっ…軽過ぎなんだけどっ…!」
笑ってしまう程軽かった。
寝息を立てる彼女をそっとベッドに寝かせて様子を見る。
魔法がよく効いてるのか心労が溜まっていたのか穏やかな顔で眠り続けている。
「今夜はよく眠れるはずだから、ちゃんと休めよ…?おやすみ」