愛し、愛されたのは優しい死神でした。

教えてもらえるなら良かった♪名残惜しくバスケットの蓋を閉めて律さんに向き合うとクスクスっと小さく笑った。

『っ…なんですか?』

「ぃぇ?ルナさんが可愛らしいと思っただけですよ?」

『えっ…?!!』

可愛い?!…今までそんな事言われた時無いから反応に困ってしまう。

「フッ…さ~て…クロックムッシュと野菜スープと軽く付け合わせの物を作りますか♪」

鼻歌を歌いながら手際よく野菜を切っていく―。
< 82 / 553 >

この作品をシェア

pagetop