グリーン・デイ
ギターケースを背負い、スーツケースを転がして歩くには暑く、夏の訪れを感じさせるように遠くでセミが鳴いている。もうすぐ夏がくる。暑い、暑い夏が。
夏は嫌いじゃない。例え嫌いだったとしても、きっと楽しめる。僕はもう僕だけの僕じゃない。
電車に乗った。大荷物で座席に座るのはさすがに悪いと思い、扉にもたれて、背中で窓外の景色が流れゆくのを感じた。
しかし、これは別れじゃない。出会いに向かって進んでいる電車だと思えばいい。
6駅を過ぎた辺りで、電車が急に止まった。前の車両と接近し過ぎたためだった。
人生そうそう上手くはいかないが、まあ、現実世界を生きるのも悪くないと思った。