グリーン・デイ





 アヤカがいなくなったその日から、僕は出会い系サイトに入り浸っていた。アヤカの穴を埋める蓋を探したかったのだ。



 誰でもいい。僕と出会って、それから僕を愛してくれる人なら誰でもよかった。ふくよかな体型でも、華奢な体型でも、ブスでも、理解しがたい趣味があっても、貧乏でも、アラフォーでも、何かしらの疾患を抱えていても……。



 僕を本気で愛してさえくれれば、それでよかった。



 人は愛を求めて生きる生き物ものだ。その愛を受けて、自分からも愛することをする。それが共鳴して、初めて恋愛と呼べる。



 現実はこうだ。




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