気になる彼は、左利き!?

忘れられる訳がない。
フフッ……池上さん可愛い。

意外とドジな池上さんの一面が見れて
胸がキュンとなる。

「ちょっ……笑わないでよ」

「フフッ……すみません。お金チャージしましょう」
謝るのだが、まだ笑えてしまう。

お金をチャージすると電車に乗り映画館がある
アウトレットに向かった。
映画館に着くとチケットを買うため並ぶ。

チラッと池上さんを見ると腕時計を覗いていた。
「上演時間を考えると……次のまで30分ぐらいだね。
どうする?30分だと昼飯キツいかな……」

「そうですね。何処か見て回りますか?」

「うーん。じゃあ……その辺を」
池上さんの意見でチケットを買った後に
近くの文房具に寄った。

たくさん文房具が並んでいる中
池上さんは、左利きのハサミを見つけて

「あ、ほら。左利きのハサミが売ってるよ!
意外と無いんだよね。
昔さ工作ハサミを忘れて友達のを借りたら
右利き用で切るのに苦労したんだよなぁ~」
笑いながら言ってくる。

「あー右利き用って切りにくいですからね。
私は、親に右用しか買って貰えなかったので
仕方がなく右用のハサミを左で使ってました」

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