気になる彼は、左利き!?

同行!?

「梨乃。今日は、1人で来た訳じゃないんだぞ。
今回は、無理だ!」

「えーどうして?
そもそもいつもは、私と一緒に行くのに
なんで今回は、違う人と行くのよ!?
納得いかないんだけど……」
何故だか怒りだす小柄な女性。

あの……これって、どう言うこと?
いつもって……池上さんとこの女性は、一体
どう言う関係なの!??

ショックといきなりのことで
頭の中がテンパる。

すると困り果てる池上さんは、私に
「コイツは、幼馴染みの小山梨乃。
家が隣同士なんだ。ごめん……すぐに帰すから」

「えっと……」
この場合どうやって反応したらいいのだろうか。
2人で居たいし、だからと言って追い返したら
失礼になるのかしら?でも……

「あなたが一ノ瀬さん!?
一生のお願い……私も一緒に連れて行って下さい」
必死にお願いされる。
目をうるうるさせながら訴えてきた。

名前を知ってるのも驚いたが、そんな目で
見つめられたら

「……映画だけなら……」
断ることが出来ずに承諾してしまう。
本当は、嫌なのに……

「本当!?嬉しい……ありがとう。
一ノ瀬さん♡」
そう言いながら抱きついてくる。

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