心に届く歌






目が覚めた時、広がったのはあの部屋の天井。

エル様のベッドの上、僕は横になっていた。

また…このベッドを借りることになってしまった。





「目覚めましたか?シエル様」




扉が開く音がして、ドクさんが入ってくる。

手には毛布を持っていた。





「具合はどうですか?」


「平気…です。……あの」


「はい」




にっこり笑うドクさん。

この人も不思議と安心感を与えられる人だ。





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