心に届く歌
次の日。
いつもより2時間ほど早く寝たわたしは、すっきり目覚めていた。
基本出掛けず家の中で過ごすわたしは、いつも通り動きやすい格好をして、朝ご飯を待つ。
「失礼致しますお嬢様。朝食をお持ち致しました」
「どうぞ」
ノックの後声が聞こえ、メイドが入ってくる。
「どこに置いておきましょうか」
「テーブルで良いわ。
そういえば、昨日夜ご飯を置いてくれたのはあなた?」
「ええそうです」
「組み立て式テーブル助かったわ。
動きたくなかったから」
「それは良かったです」
朝食はいつもとあまりメニューは変わらない。
でも味付けが違うから、飽きることはない。
「そういえばシエルは起きているかしら。
今日も学校でしょう」
サンドイッチを食べながら聞くと、
メイドは少し顔をしかめた。