心に届く歌






その日の仕事を終え…と言っても紅茶を淹れて終わったんだけど、僕は部屋へ戻った。

執事服を脱ぎお風呂に入り、寝間着に着替える。

寝間着は以前ドクさんがくれた月と星の黒い寝間着だけではなく、他にもプレゼントしてくれた寝間着がある。

新しい服のにおいを感じつつ、布団に入った。



しばらく、エル様の部屋で一緒に寝ていた僕だけど。

さすがに最近は自分の部屋で寝ている。

少し不安は残るけど…僕は本来、エル様と一緒に寝られる身分じゃないから。

見えないけど大きな壁がエル様との間にある気がして。




「……はぁ」




溜息をつく。

それに、最近エル様の口から「友達」と聞くのが辛い。





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