心に届く歌







「あはははっ!あーっははは!」



笑いが止まらない。

楽しすぎる。




苦しめ。

思う存分苦しめ。

アタシを裏切ったのだから、苦しめ。

苦しめ、苦しめ、苦しめ。

生きていたくないほど、苦しんでしまえ。





「ソンジュさん」


「ベレイ」





嬉しそうな笑みを浮かべたベレイが来る。

ベレイはアタシの大事な下僕。




悪魔の全てを調べてくれる、有能な情報屋が必要だった。

そこでインターネットを使い見つけ出したのが、ベレイ。

ネットを通じて悪魔の情報を調べてほしいと伝え、実際に会い報酬など決め。

ベレイはアタシの言う通りに、悪魔のことを調べてくれた。




ベレイの集めた情報は余すところなく完璧で。

ベレイが欲しがる分だけの報酬を与えたいと伝えた。

元々初めて出会った時点でそれなりの報酬は渡していたけど、プラスであげて良いと思うほど、

ベレイの情報は完璧だった。




プラスで報酬をあげたいことを伝えると。

ベレイからは「お金はいらないので、ひとつだけお願いがあります」と言われた。

そのお願いが、一生アタシと過ごすこと。

一生アタシの下僕になりたい、とベレイはお願いしてきた。




アタシは即オッケーした。

ベレイは忠実だし、情報収集能力も文句なしのトップレベル。

傍に置いて無意味なこともデメリットもない。

その日から、ベレイはアタシの忠実な下僕になった。




その辺では悪魔に感謝かな。

ベレイという存在と出会わせてくれたのだから。





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