心に届く歌







「ソンジュさん。
コイツ、これ以上どうしますか?」


「ふふ……完璧だわ」




アタシは地下室の中央で倒れている悪魔を見て笑う。

ベレイが集めてくれた黒い服を着た集団も満足そうだった。

アタシが完璧だと言えば、報酬を上乗せすると約束しているから。




「完璧よ、最高だわ。

でも、もっともっと痛めつけてちょうだい。
コイツはこれ以上もきっと耐えたことがあるはず。

これ以上痛めつけて」




命令すると、素直に従ってくれるベレイを初めとした皆。

本当、忠実で素敵な下僕をアタシも持ったわ。

こーんな悪魔とは大違い。




「あはは……
あははははっ!!」




地下室にアタシの笑い声が轟(とどろ)く。

嬉しすぎて、幸せすぎて、どうかなっちゃいそう。





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