心に届く歌







「生きてる?
その答え、さっきあんたが言っていたんだろ。

俺、それぐらいで死んだりしない。

それ以上にもっと酷いの受けているから、慣れているし」


「…………」


「それより、あんた何でこんな所にいるわけ?
何でソレイユ家に仕えているんだ?





淡々とした口調で、アタシに尋ねてくる悪魔、シエル・セレーネ。

寮から呼び出した時とは別人のような冷たい口調。

コイツは、過度な暴力に合うと、口調が変わるの?





「アンタがやめて数日後、アタシは自分から辞めたの。
アンタと違って、クビじゃないわ」


「それで?俺を探していたのか」


「たまたま出会った先にあんたがいただけ。
復讐するには良い機会でしょ」


「復讐って何。
俺、お前に何かしたっけ」


「したわよ。
アンタは裏切り者よッ!!」




アタシは悪魔の頬を叩く。

パンッと良い音がしたけど、悪魔は変わらず笑っていた。

冷たい、氷のような目で。





「裏切者、ねぇ。
まだあの時の根に持っているんだ?」


「当たり前でしょ!
アタシを助けるべきだった!!」


「……じゃ、教えてやる、よ!」






悪魔の行動は早かった。

目の前に立っていたアタシの肩を強く押し、ふらついたアタシに全体重をかけ、

悪魔はアタシに馬乗りとなった。





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