心に届く歌
「改めて、僕の、いえ…わたくしの方からお願いにあがりました」
「お願い?」
「はい。
わたくし、テストで合格点を取ります。
その時には、わたくしをエル様の執事にしてください」
「もうほぼ決定事項だけど…?」
「以前を含め、わたくしは2度もエル様に救っていただいております。
わたくしは恩返しを目的に、執事として、
初の女性国王となるエル様を心身共にサポートして行きたいと思っております。
改めて、よろしくお願い致します」
僕は、彼女の傍で幸せになる。
それが、僕の夢であり目標であり願い。
「うん、わかった。
テスト、合格点取れるよう頑張ってね」
「はい。
そして国王様、昨日はありがとうございました」
頭を下げると、プランタン国王様はふふっと笑った。