オオカミくんのトリコ
「もしかしてケンカでもした?」



「っ!」




「……好都合」



神崎君がつぶやいたことは私には聞こえなかった。




「足、靴擦れしてる」





「あ……」




「うちそこだから、おいで」




「……でも」





「いいから」





私は神崎君に腕を引かれて目の前にあった綺麗な一軒家へ。




「ただいま」




「にーちゃん風呂沸いてない!!」




「夏樹わかしてきて」




「うーい」




夏樹君……しっかりもの
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