オオカミくんのトリコ
「朝陽ー!もう、勉強するとか言って寝てるんじゃん!!」



ハンバーグができたから朝陽を呼びに来た私はため息をつく。




今更気づいた。朝陽は一度寝たらどんなに声をかけても起きないしその上寝起きが悪い。





「朝陽ってば!!ハンバーグ冷たくなっちゃうでしょ!!」





私はベッドですやすやと寝息を立てる朝陽の肩をたたく。





「朝陽!!」





「ん~……」





朝陽は寝がえりをうち、顔をこちらに向けた。
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