オオカミくんのトリコ
「羽衣……お前いい匂いする」




「ハンバーグできたの!」




「んー……何時?」





「七時半!」






私が時間を教えるとむくっと朝陽が起き上がる。






「先降りてて」






「制服のままで寝てたからズボン皺できてるよ?アイロンかけるから着替えてから降りてきてね!」





「ん」





すぐ口答えをする俺様男より寝起きのこいつの方が扱いやすい。





「じゃ」





私は朝陽の部屋を出て下に降りた。
< 44 / 155 >

この作品をシェア

pagetop