オオカミくんのトリコ
_______

バン!!



「羽衣!!」




私が家についてから30分程したころ、朝陽が帰ってきた。




「お帰り」





私は勝手に怒って帰ってきてしまったこともあり、朝陽が帰ってきたらいつも通り接すると決めていた。





「なんで先に帰ったんだよ」





あ……やっぱり怒ってる。





「あはは、ごめんごめん。ちょっと脅かそうと思ってさー」





「嘘つけ。」





「別に一緒に帰らなくてもいいでしょ?ただの幼なじみなんだから」





私は笑顔を崩さずそう言ってリビングを出た。
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