お菓子工房【改】
「次」
「桜」
カイリを睨みつけるようにただ名前だけを名乗った。
「――次」
「伊織よ」
伊織と名乗った子はミリアと同い年くらいの子だ。
赤いドレスのようなお姫様っぽい格好をしている。
伊織は何かをブツブツ言いながらそっぽを向いた。
「次5番」
「瑞子と申します」
40歳くらいで着物を来た人だった。
そして同時にすごく美人だ。
「6番」
「彩名真希子」
彩名真希子?本名?
「ちなみにこれが下の名前よ」
彩名真希子…と言う人はニコリともせずに言った。
「次」
「はじめましてえ~メイですぅ~」
なんだコイツ…
そう思った。
見た目はメイド服。
コスプレは良いけどしゃべり方が…
カイリは動じることなく続けた。