お菓子工房【改】


「伊織言ってたじゃない。一緒に働きたいって」


「でも…こんなの!」


「早苗さんの用になってもいいのよ?」


「グッ……」


伊織は肩を震わせながらうつむいた。


ヨルは相変わらず鏡を一生懸命直している。ずっとアサ、アサと呟きながら。
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