お菓子工房【改】

「――ええ」

瑞子さんは力無く微笑んで機械のある部屋に入っていった。


畜生…
結局何も助けてあげられなかった。


近くではメイが涙を浮かべて瑞子さん瑞子さんと叫んでいる。


「年寄りには不利よねー」


伊織が着替えながら話しかけてくる。
憎たらしい子供だ。


私とメイも涙をこらえて着替えを始めた。


ゥィィン


と例の機械の音が聞こえる。


人の命って簡単に無くなるんだと感じた。


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