約束のキミを。
プロローグ
真っ黒な夜空に、輝く眩い星。
手を伸ばせば、届きそうなほど輝いていて眩しかった。
春風に煽られて、まわりの木々が優しくなびいている。
ここは小高い山の上。
たくさんのざわめきとけたたましいサイレンの音が遠くに聞こえる。
「ごめんなさい…。」
幼い女の子が、肩を震わせながら呟いた。
「美空はなにも悪くないよ。」
幼い男の子が、横たわる女の子の傍らで泣きじゃくり叫ぶ。
「わがままでごめんね。」
女の子は、苦しそうに呼吸をしながらもニッコリ笑って言った。
「俺が悪いんだよ。」
男の子は女の子の頬に涙を落とす。
「ごめんな。早く大きくなるから…。早く強くなるから。そしたら、ずっとずっと守ってあげるから。ずっと…。」
『約束』
繋がれた、小さな小指と小指。満天の星の下で結ばれた約束。
女の子はぎゅっと手の中にある四つ葉のクローバーを握りしめた。
これは、あの日の約束
手を伸ばせば、届きそうなほど輝いていて眩しかった。
春風に煽られて、まわりの木々が優しくなびいている。
ここは小高い山の上。
たくさんのざわめきとけたたましいサイレンの音が遠くに聞こえる。
「ごめんなさい…。」
幼い女の子が、肩を震わせながら呟いた。
「美空はなにも悪くないよ。」
幼い男の子が、横たわる女の子の傍らで泣きじゃくり叫ぶ。
「わがままでごめんね。」
女の子は、苦しそうに呼吸をしながらもニッコリ笑って言った。
「俺が悪いんだよ。」
男の子は女の子の頬に涙を落とす。
「ごめんな。早く大きくなるから…。早く強くなるから。そしたら、ずっとずっと守ってあげるから。ずっと…。」
『約束』
繋がれた、小さな小指と小指。満天の星の下で結ばれた約束。
女の子はぎゅっと手の中にある四つ葉のクローバーを握りしめた。
これは、あの日の約束