約束のキミを。
いらない子
私が、まだ幼かった頃のあの日。
私は、家族からいらない子と言われているのを、聞いた。
∗﹡∗﹡∗﹡∗﹡∗﹡∗﹡∗﹡∗﹡∗﹡∗﹡∗﹡∗﹡∗﹡∗﹡∗﹡∗﹡∗﹡
あの日、大きな発作で倒れた私。
集中治療室に運ばれ、私は、ずっと寝ていた。
目が覚めると、いつもは来てくれないお父さんと、お母さんが二人でベッドの横に立っているのが見えて、嬉しかった。
すぐに、お父さんとお母さんの名前を呼ぼうとして、口を開こうとした瞬間、お母さんが泣き崩れた。
あんなに感情を表に出したお母さんを見るのは初めてで、私は、慌ててまだ寝ているふりした。
「どうして、この子なのよ!」
お母さんの声がする。
「しかたないじゃないか。」
「嫌よ。こんな子産んだつもりなかったのに…。どうして?最悪よ!あぁこんな子なんていらない!どうして…。」
涙声で叫ぶお母さん。
「君の気持ちはわかるよ。でも、大きな声を出すと美空が起きてしまうだろ?」
それをなだめる、お父さん。
これが、二人の会話だった。
さ…いあ…く…。
い…ら…な…い…
いらない
いらない
いらない
あぁ。私っていらない子なんだ。
心の中に刺のように突き刺さった。
わたしはいらない子…。
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私は、家族からいらない子と言われているのを、聞いた。
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あの日、大きな発作で倒れた私。
集中治療室に運ばれ、私は、ずっと寝ていた。
目が覚めると、いつもは来てくれないお父さんと、お母さんが二人でベッドの横に立っているのが見えて、嬉しかった。
すぐに、お父さんとお母さんの名前を呼ぼうとして、口を開こうとした瞬間、お母さんが泣き崩れた。
あんなに感情を表に出したお母さんを見るのは初めてで、私は、慌ててまだ寝ているふりした。
「どうして、この子なのよ!」
お母さんの声がする。
「しかたないじゃないか。」
「嫌よ。こんな子産んだつもりなかったのに…。どうして?最悪よ!あぁこんな子なんていらない!どうして…。」
涙声で叫ぶお母さん。
「君の気持ちはわかるよ。でも、大きな声を出すと美空が起きてしまうだろ?」
それをなだめる、お父さん。
これが、二人の会話だった。
さ…いあ…く…。
い…ら…な…い…
いらない
いらない
いらない
あぁ。私っていらない子なんだ。
心の中に刺のように突き刺さった。
わたしはいらない子…。
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